ワキの下には、アポクリン汗腺、皮脂腺、エクリン汗腺の3つの分泌腺が存在します。この3つ
の汗腺が腋臭と関係があるのです。
●エクリン汗腺
においの原因のひとつは、エクリン汗腺から出る汗によるものです。この汗はスポーツをした
時や暑いときなどにかく汗で、体温調整のために必要な汗になります。この汗の特徴は、粘り
気がなくさらっとしていて、99%が水分で1%が塩分の汗です。
体中にはエクリン汗腺が約230万個もあります。つねに汗を分泌し、皮脂腺から出る皮脂と混
ざり合うことで、皮膚をしっとりとさせています。
この汗をかいた後、皮膚は弱酸性に傾きます。そして皮膚の常在菌の繁殖を抑えているのです。
においの発生を防いでくれ汗は、エクリン汗です。
●アポクリン汗腺
もうひとつの汗は、アポクリン汗腺から出るものです。
この汗腺はわきの下、耳の中、性器の周辺、乳首のまわりなど、特定の場所に集っているのが
特徴です。ここから出る汗はエクリン汗とは違い、粘り気があります。脂肪、色素、鉄分、蛍
光物質、アンモニアなどからこの汗はできています。
汗そのものの臭いはなく無臭ですが、これらの成分を皮膚の常在菌が取り込んで分解すると、
わきが臭が発生します。色は乳白色で、汗じみや黄バミの原因となります。この汗が、わきが
の原因になるものです
●皮脂腺
皮脂腺とは、汗腺ではありません。全身の皮膚に分布する腺組織で、皮脂腺は油脂成分を分泌
します。皮脂がたくさん分泌されると、脂肪分は細菌のエサになります。細菌が増殖したこと
が原因で、においが出るとも言われています。
まず、汗腺が太く大きくなる原因は、動物性脂肪を多く摂りすぎて、皮脂腺の働きが活発にな
るからと言われています。皮脂腺から出る油脂成分は、アポクリン汗腺とエクリン汗腺を発達
させ、わきがの臭いと汗の臭いを強くします。
欧米人の体臭が日本人より強い原因の一つは、動物性脂肪の摂取量が多いことです。
さらに、タンパク質を過剰摂取すると、多汗の原因になります。タンパク質が肝臓内で分解さ
れるとき、他の栄養素の約5倍の熱エネルギーが発生します。
汗の原因となるものはこの熱です。肉類の摂取を控えることで、臭いと汗の両方を予防するこ
とが出来ます。また、食生活でもわきがのにおいを軽減させることができます。
●においを抑えるために気をつける食生活
・アルカリ性の食品を中心とする。
・栄養のバランスを考え、なるべく多くの種類の食品を摂取する。
・ナトリウム、カルシウム、カリウムなどの緑黄色野菜や海草類で、ミネラル分を多く含んだ
食品を摂取する。
・食事は規則正しく。
・胃に負担をかけないようにし、腹八分目にとどめる。
・刺激の強い香辛料の入ったものや、ニオイの強い食品やなどはできるだけ避ける。
・塩分と糖分を控える。
・良質の植物性脂肪を選ぶようにする。
●以下の物は、わきがのにおいを強くさせることがあります
・高タンパク、高脂肪の酸性食品。肉類や卵などを多く取り過ぎない。
・好きなものばかり食べる偏食。
・有害な添加物を含んだ食品。インスタント食品など。
・食生活が不規則である。
・早食いや大食いで胃に負担をかける。
・酒、タバコを好む。
・香辛料やニオイの強い食品などが好きで、塩分、糖分を多く取っている。
食生活でわきがをすこしでも予防できるように、みなさんの食生活を見直してみましょう。
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